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ダブルクロスリプレイ-不可解な放火- その2

ダブルクロス3rd TRPG
※これより前の内容を読んでいない方は、先にそちらを読むことをお勧めします。

オープニングフェイズ

シーン1 コーヒーブレイク   シーンプレイヤー:木見護
 木見護は、ごく普通の高校生だ。今日も学校に行って昼寝をし、学食で昼食を食べ、放課後は幼馴染に誘われて喫茶店へ行く。余りにも普通の生活を送れている。
 そう、彼がオーヴァードであるという一点を除けばだが。
寺生まれのR(以下GM):じゃあやっていきますかね。まず木見君から行こうか。
赤錆(以下護):えー……。それってシーンインしないとだめ?
GM:それはそうでしょう。
護:(ダイスを振る)えーと、2。これで31になった。
GM:時間は前回の事件から10日ぐらい経ってるね。街では放火事件などが噂されているものの、UGN支部は平和です。
Eさん(以下冠):この街危険だなー、治安悪いなー。
護:むぅ……。撃たれてからあれ以来嫌だーって思ってる。あぁいう生死を彷徨うのはもう嫌だー。
GM:そんな木見君はここ数日間、平和に高校生活を送っています。
護:うん、だらだらしてる。
GM:ある木曜日の放課後、幼馴染の水月みちるに「喫茶店に行かない?」と言われます。
護:喫茶店?
GM:高校の北側の方にあってね。帰り道からは少し寄り道する形になるんだけど。そこにお茶しに行くことになります。
護:まぁ良いんじゃない?
汚いK(以下総士):行ってくれば?
冠:俺《不可視の領域》で隠れて《地獄耳》でずっと聞いてるよ(笑)。
護:やめい、悪趣味な(笑)。
GM:では喫茶店に入って、二人席に普通に座りますね。で、他愛のない話をして、注文するよね。
総士:じゃあ俺はその店の電子カメラハッキングして見とくよ。
護:ちょ、お前等何やってんだ! こっち〈知覚〉高いんで皆には気付いてるだろうし、ぎこちない感じになるよ(笑)。
総士:何、お前俺が監視カメラ越しに見ているのに気付く、だと……!?
冠:私が店内から《地獄耳》をしているのに気付くだと……。
GM:じゃあみちるが「護君、挙動不審だけどどうしたの? 早く注文しようよ」とメニュー渡してきますね。
護:あ、じゃあブラックコーヒー。
GM:「私もブラックコーヒー」
護:……渋いね。
GM:じゃあ注文するとウェイトレスさんが来るんだけど、ウェイトレスさんが、
護:ジャームです。
冠:ナンダッテー。
総士:いきなり臨戦態勢かー。
GM:何それ(笑)。
護:ウェイトレスがジャームとかやばいんじゃないかこれ。
冠:この街やばいねぇ。
総士:いい加減この近辺のFH皆殺しにした方が良いんじゃないのか。
GM:(スルーして)ウェイトレスさんが「あれ、みちるちゃんじゃない」と声を掛けます。
護:お、知り合い?
GM:顔つきを見ると、みちると雰囲気は結構似通ってますね。
護:あー、それが例の。
GM:そうですね。名札が付いていて、それには水月あかりと書いてあり、後から分かるんだけどみちるの従姉の大学生です。ここの喫茶でバイトしています。で、「みちるちゃんみちるちゃん、この前こんな都市伝説聞いたんだけどね」と話そうとするところに、後ろから別の
護:ジャームが。
総士:こいつがジャーム!?
GM:まだこねぇよ(笑)。オープニングフェイズからジャームは出ないよ!
護:でも毎回出てる気はするんだけど。で、そのジャームがどうしたの?
GM:ジャームじゃねぇよ。
護:じゃあその40代のウェイトレスさんがどうしたの?
GM:30代前半かな。枝狩若菜さんという人が、
護:馬鹿田さん?
GM:若菜さん。若菜さんが「水月さん仕事中でしょ」って諭して、「そうでした、すみません」と言って注文を取り始めますね。
護:うん、ブラックコーヒーで。ブラックドッグじゃないよブラックコーヒーだよ。
GM:ならブラックコーヒー二つとメモを取って立ち去って行きます。都市伝説について話されそうになりましたが、その内容については聞けませんでした。
護:はぁ。
GM:その後はみちると二人でのんびりイチャイチャしてますね。
冠:(にやつきながら)イチャイチャしてますのう。
護:イチャイチャ? 悪いんだけど幼馴染って仲良くなった形跡が無いんだけど(リアル話で)。
GM:まぁフィクションの世界では良くあることだ。
総士:気づいたら仲良くなってるんだよ。
護:はぁ、そっかー。取り敢えず監視カメラ気になるなー。うちの支部に何か居たよなー(一同爆笑)。
総士:いやー、《タッピングオンエア》便利だわー。あ、《ワーディング》張ってもダメだぞここら辺のカメラは全部《AWF》持ちだ。
護:……カメラに《幻惑の光》とか良いかな?
GM:待て待て、一般人が沢山いるぞ。
護:《ワーディング》張れば良いじゃない。
GM:まぁそれはともかく……木見君のオープニングはここで終了です。
護:覗かれてて終了ってことか。
シーン2 連続放火事件   シーンプレイヤー:黒刃冠
 最近、放火事件が多発している。しかし、連続であるから目を引くのであって、単発の事件としてみれば大したことは無い。黒刃冠は支部長代理をしながら、その事件については楽観視していた。どうせただの悪戯だろうと。
GM:次は支部で支部長代理をしている冠さんですね。
冠:次は私? 侵蝕率はー、9。
護:飛ばしてるなぁ。まぁそっちは初期が低いから大丈夫だろ?
冠:まぁな。まだ行ける。
総士:しかし、同じ高校生なのに支部長代理をしている冠さんと木見のこの差はなんだ。
護:僕はワークスもカヴァーも高校生なイリーガルだから。
GM:えー、支部長が現在バカンスに行ってるので、冠さんは書類書いたりしてますね。
冠:おらおら、やれや仕事。
総士:副支部長が居る筈なんだけどなぁ。
冠:バカンス中だろきっと(笑)。
護:折角本部から派遣してもらったのにまたバカンスなの!?
GM:まぁ、副支部長もいるけど書類が多すぎて追いつかない感じかな。
冠:あー、なるほどね。
護:南条さんは復活にまだ時間がかかるだろうしなぁ。
総士:木見は肩撃たれただけだから復活したけど、南条さんは胸撃たれてたからねぇ。多分次のシナリオ辺りで復活するよ。 ※リプレイ・悪意の凶弾参照
GM:では、冠さんが書類を書いていると、外が何やら騒がしいです。やいのやいのと野次馬が集まっており、消防車が来たりしています。
冠:あー、何だありゃ。
護:あのバカがまたやらかした?
総士:また“一斉掃射(フルファイア)”か。
GM:窓から見てみると、向かいの通りにある家から煙が上がっています。
冠:あー、大変そうだなー。《地獄耳》でも使って何が起きてるのか見るかなー。
GM:何が起きているのかと言いますと、そこには空き家があるのですが、それが爆発炎上していました。
冠:空き家で良かったわ。
GM:で、消防士達が集まって火消しを行ってます。
冠:……え、集まってるのは良いけど、私火消し系のエフェクト何にも持ってないんだけど!?
護:血で。血で消すんだ!
冠:死ぬぅ!! そうなったらもうしずかちゃん吸い尽くすぞ!
護:やめろぉ!
冠:で、私エフェクト的にも何もできないよ? 蝙蝠にバケツリレーでもさせる?(笑)
GM:では、それから数時間後。この事は放火事件としてニュースで取り上げられるんですけど、連続放火事件として話題になっています。これらの共通点はいずれも『着火剤が無く、火元が不明』という点です。
冠:なるほどー。
GM:で、あなたの元に電話が掛かってきます。霧谷さんあたりからかな。
総士:じゃあ副支部長が対応するわー。
冠:あ、あぁ(笑)。
総士:(副支部長になって)霧谷日本支部長、お疲れ様です。
護:副支部長、しゃしゃり出てきた(笑)。
GM:「N市での連続放火事件は知っていますか?」と聞いてきます。
総士:あ、はい知ってます。
GM:「この火元不明というのは、恐らくサラマンダーのエフェクトによるものでしょう」
総士:またFHの陰謀か。
冠:被害妄想強いっすよ霧谷さん(笑)。
総士:裏は取れているのでしょうね?
GM:「FHのエージェントに“メテオストリーム”という者が居るのですが、この手口はこの“メテオストリーム”の手口に非常に近い」
護:そんなに陰湿な奴が居るのか。
GM:「従って、このエージェントがこの付近に居ないか調べてほしいのです」
冠:ういっさー。命令されたら動くさ。
総士:では副支部長命令で、冠動いてこい。
冠:トマトジュース用意しておいてくださーい。
総士:カゴメトマトジュースを渡そう。
GM:ではこれでシーンを切ります。

 

シーン3 機械の男と手品師達   シーンプレイヤー:鳴上総士
 UGN支部には、身体の半分が機械の男が居た。UGNチルドレン、鳴上総士である。久々に帰還した彼は、執事のウォルターによるメンテナンスを受けているところだった。
GM:最後は、
総士:久々に支部に戻ってきてウォルターのメンテナンスを受けてます鳴上です。シーンインのダイスは10。
冠:ウォルターすげぇ(笑)。
護:そういえば5割ほど機械だったね。
総士:あぁ。最近心臓まで機械にしたからな。うん、腕の調子も完璧だ。パーフェクトだ、ウォルター。
護:(ウォルターになって)感謝の極み。
総士:やっとこの「パーフェクトだ、ウォルター」が言えたぜ(笑)。
護:やっぱ言わないとね。
総士:あ、もう進めて良いです好き勝手やったから。
GM:じゃあ調査依頼として、大学でも火災があったのでそこを調べて来いと言われましたね。大学に行きます。
総士:近場に大学があるのか。俺もここに進学するのかなーとか言いながら行きます。
護:機械人間は工学部にでも行ってろー。
GM:時間帯は昼休み。食堂では昼食を食べている学生がごった返してます。で、皆口々に例の放火事件の話題を話しています。
護:そんなに話題なのか。
GM:大学内でもあってるからね。で、聞き込みをするまでもなく、この学校には廃校舎があってそこから火の手が上がったと分かります。
護:てか、人居ないとこ狙ってるの?
GM:そうなるね。で、聞き込みとかする?
総士:《タッピングオンエア》で警備の記録とかでも漁ってみるかな。これで侵蝕率は52。
護:直接的だ。
総士:警備の資料とか監視カメラの画像とか調べてみるわー。何か分かる?
GM:だったら……《ワーディング》が張られていたようで、カメラには特に映ってませんね。
総士:じゃあ副支部長に連絡だ。どうも《ワーディング》張られてたらしくて何も残ってません。
冠:副支部長? 独り芝居お願いします。
総士:面倒だからやだ。
GM:あ、ただし映像が途切れる直前に黒いローブの何者かが映っています。
護:あやしいー!?
総士:これは怪しいな。
冠:怪しいね。
総士:取り敢えず今回の現場責任者の冠さんにも連絡をしようか。
冠:了解っす。というか黒マントって私とキャラ被ってないですか?
護:あ、僕イリーガルなんで連絡寄越さないでください。もう非日常は懲り懲りなんです、撃たれるのはもう嫌なんです。
総士:そういう訳にもいかんのや。
GM:まぁ、連絡をしながら大学内をうろついていると、『マジックサークル』と看板を掲げた人がチラシを渡してきます。
総士:そのマジックは手品のマジックですか? マジック・ザ・ギャザリングのマジックですか?
GM:手品のマジックです。
護:その手品はオーヴァードのマジックですか?
GM:(スルーして)その手品師は二人組で、男性の方がビラ配りをしていて、女性の方が手品の実演をしています。その内容としては、女性が布に火を点けます。布が半分位焼けたところで火を消して、丸めて広げると元通り。
総士:あぁ、良くある。
GM:今度はもう一回丸めて広げると、布がカチンコチンに凍っている。
一同:あやしいー!?
GM:で、もう一度丸めて広げると元通りという。
冠:これ《ワーディング》張った方が良いんじゃないですかね?
GM:この内容にあなたはサラマンダーのシンドロームを想起しますね?
総士:うん。状況が状況だしね。《ワーディング》張ってみようか。鳴上の《ワーディング》の演出は……シーン内にいるオーヴァード以外の人間は激しい不快感に襲われるということで良いかな。では張ってみよう。
GM:張ってみる? すると、ビラ配りしていた男性が「ごめん千恵ちゃん、ちょっとトイレ行ってくる」と言って立ち去ります。女性の方は「ちょっと頭痛いな」といってふらつきます。
護:……しかし、寺生まれのRのシナリオは《ワーディング》で解決するよな結構。
冠:ほら、千恵さん気分悪そうだしオーヴァードじゃない可能性あるよ(笑)。
総士:前やったセッションでも黒幕が演技して倒れたからねぇ。取り敢えず数秒だけ張って、周囲を観察したら戻すわ。
GM:オッケー。ちなみにこの二人も名札が張ってあって、ビラ配りをしていた男性は鳥飼天也さんと言います。実演していた女性は倉辺千恵さんです。
護:ふーん、サラマンダーで決定だな。
総士:こいつが黒かー。
GM:で、これでオープニングは終了です。

 

シーン4 都市伝説   シーンプレイヤー:木見護
 都市伝説は厄介なモノだ、と木見護は勝手に思っている。火の無い所に煙は立たぬとは良く言ったものだ。都市伝説なんて、大抵レネゲイド絡みの事件なんだ。
 そういったものには積極的に関わらない。護はそう心に決めていた。
GM:では木見君。オープニングがもう一つあります登場どうぞ。
護:えー、侵蝕率上げたくなーい。……7。
冠:ガンガン上がるねぇ。
護:冠さんと同じ位だよ。えっと、今38。では、登場。
GM:翌日、金曜日の朝。学校行く?
護:行くよ。
GM:では登校途中なんですが、みちると会いますね。で、みちるが「昨日あの後あかりお姉ちゃんが家に来てね、都市伝説を話してくれたの」と言います。
護:都市伝説?
GM:その都市伝説とは、街の西側にショッピングモールがあるんですが、そこの冷凍食品に寒剤を入れ忘れてたのに、冷たいままだったという事件があったらしい。
護:それ誰かが気付いて液体窒素辺りを入れたんだよきっと。
GM:それに気づく直前に雪女を見たという証言もあります。
護:ちょっとね、一度僕レネゲイドビーイング絡みの事件に巻き込まれてるんで嫌な予感がします。
GM:季節としては夏なのに、季節外れの雪女が出たというのが都市伝説です。
護:へぇ……。まぁ都市伝説は都市伝説だよ。内心ビクビクしてるけど(笑)。
GM:そういった内容を聞きながら学校に行くことになりますね。これで終了です。
護:無駄に侵蝕率上げさせやがってー!

続きます。

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